「ねぇ、琴葉。学校案内してよ。」
「そうだな、琴葉頼むわ。」
私はその声に反応して立ち上がる。
2人は私を挟んで歩き始めた。
教室を出ようとすると、手を掴まれた。
城田か。
「ねぇ、約束忘れてないよね?」
すると萌音が口を開いた。
「その手離してよ。汚れる。」
城田は驚いて立ち上がり、萌音を睨んだ。
「はぁ?何様のつもり?転校生がさ。」
萌音は首を傾げながら言った。
「何様って言われてもねwww
あなたは琴葉の友達ではないし、あなたのことを萌音は知らないし。上から目線で言われても何も思わないし、残念ながら。」
そして萌音は城田の手を無理矢理剥ぎ取った。
「琴葉、行こ?」
