「黒蝶が同じ学校ってことを知ってから作ったらしいよ。いつ4人が転入するって言われてもいいように。」
「すごいな…でも、身長伸びたらどうするつもりなんだよ。」
やっぱり気になるよね、そこ。
「だから、かなり長めに作ってるらしいよ。」
「ふーん…って、じゃあこのズボン長いってこと!?」
だから、そう言ってるじゃん。
「そうだけど。」
「どうするんだよ。」
そう言いながら、駿はズボンを自分に当てた。
「なげぇー。」
萌音が私の肩を叩きながら言った。
「ねぇねぇ琴葉。萌音のは?」
「萌音大丈夫じゃない?伸びてないでしょ、身長。」
「うん。」
「じゃあ大丈夫だよ。柴崎と同じ長さで作ってあるからさ。」
萌音は頷きながら、ズボンの上に履いた。
