「では、私はこれで。」
大和はまた深々とお辞儀をして帰っていった。
「琴葉、これなに?」
萌音は私の手から紙袋を1つ取った。そして中身を出した。
「え?制服。」
「「「はぁ?」」」
私はもう1つの紙袋から中身を取り出して、テーブルの上に置いた。
「これが萌音のだよ。萌音が持ってるのは駿の。」
「え、早くない?さっき電話したばっかだったよね?」
萌音の言葉にみんな頷いた。
「なのになんでもう俺らの制服?」
「なんかね…先に準備はしてたらしいよ。」
「先にって、私たちの制服を?」
みんな自分の席に戻った。
「うん。」
「待って…じゃあ俺と当夜のも準備してあるってことか?」
「そうだよ。」
みんな目をパチパチした。
