「大和はね、私の執事だよ。」
大和は深々とお辞儀をした。
「いつもお嬢様がお世話になっています。」
「ちょっと待てや。」
当夜が気づいたらしい。
3人は全く気づいていない様子。
「そこ、裏口!なんで知ってるんだよ。」
「あ…。」
「たしかに…。」
「…。」
いや、樹なんか言えや。
「表から入ったらいちいち皆様に挨拶しないといけないので、少々面倒がかかってしまうので、奥様に教えていただきました。」
お、すべて大和が話してくれた。
「奥様って琴葉のお母さんか。」
「そうだよ。」
私は大和の方に向き直して
「で、例のものは?」
「はい、お嬢様。」
そう言うと大和は紙袋を2つ私に渡した。
