遠くから2人組の男女が歩いてくる。

2人とも黒ずくめで、女は短パンにロングブーツ。

一方、男はスーツなのかジーパンなのかはわからないスボンとスニーカー。

カツカツカツ

ヒールの音が暗闇に鳴り響く。

女の子を囲んでいる男達も、その音に気づいたようだ。

1人の男が振り向いて言った。

「てめぇら、何の用だ。仲間に入れて欲しいのか?」