「ごめんね。」 城田が階段を下りながら、謝ってきた。 「なにがですか?」 「だってさ…うるさかったでしょ。 あいつ、いつもあんな感じだから、私もたまにうざいなって思うときあるんだよね。」 別に謝ることないし。 私は聞き流した。 一階に着くと。 「じゃあまたね。 絶対に来てね。倉庫に。」 私は微笑んで、丁寧にお辞儀をして校舎の外に歩き出した。 絶対に黒蝶の倉庫に行かないようにしないと。 敵だしね。