「えっと、つまり……?」



「私にも岡地君と話したい感情がある、ってこと! これで、いいんでしょ?」



私が屁理屈から紡ぎ出した、本当の気持ち。



それは答えでもなくて、正解でもないけれど、私の今考えている全てを表す気持ち。



らしくないのはわかる。だって私は、イケメンなるもの、ひいては男子がことごとく嫌いだ。



でも、岡地君ならば、少しは知ってもいいなんて、そんな感情が生まれた。



これは、喜ぶべきことなのだろう。



もしかしたらこれが、何かのきっかけになることを望んで。