岡地君は少し考えた後、照れくさそうに言った。



「たぶんそれは、大町さん、だったからじゃないかな」



「私……?」



「大町さんは、俺とは違って友達はいても一人でいることが多くて、物静かだよね」



なんかさり気に嫌味入ってませんか?



「そんな大町さんを見てて、最初はなんで友達と話さないんだろうって思ってたんだけど、自分の状況がわかっていくたびに、大町さんに憧れるようになったんだ」



「憧れ……って私に!?」



ええ……信じられない。