それから私たちは、いろんなところに行った。



ショッピングにプラネタリウム、本屋、そしてゲームセンター。



ゲームセンターではプリクラをとって、少し気恥ずかしい気もした。



岡地君は終始ノリノリで、町子を演じていた。



その姿は、本当に少女漫画に出てくる、すごく元気で、そして優しい町子で、少し岡地君といることを、忘れてしまうほどだった。



でもそれに、少しの違和感を感じていた。



彼は確かに岡地君で、だけど岡地君ではなくて。



その感覚が、なんか変な感じだった。