恋愛不器用女子がイケメンの嫌いなわけ

「大地君、どこいく?」



岡地君、もとい町子が私に問いかけてくる。



もう岡地君でいいですか?



「町田さんはどこ行きたいの?」



私は慎重に、正解だと思われる言葉を選んでいく。



これでも、自称文学少女ですから。



国語の授業のごとく、主人公とかの性格とかを分析すれば、なんてことはないのだよ!



「え、私が決めちゃっていいの?」



「うん。わ……僕は町田さんとなら、どこでも楽しいよ」



それでも恥ずかしいもんは、恥ずかしいんですよ。