恋愛不器用女子がイケメンの嫌いなわけ

いや、ふて腐れる以前に、この状況を突っ込まなければならないのだろうか。



いや、ある意味では数日前から伝えられていたのか。



あの少女漫画みたいなデートがしたい、と。



その意図を、私が理解していなかっただけ……なの?



いやいやいやいや、そんなおかしな状況、説明してもらわなきゃわかんないって!



いやでも、この数日間、訊かなかった私が悪いような……



「大町さん、どうしたの?」



美白の美人……もとい、岡地君が私の顔を覗き込む。



「わっ!」



ち、近い!



私は途端に顔が暑くなって、すぐに岡地君から離れる。



……くそう。