恋愛不器用女子がイケメンの嫌いなわけ

その綺麗な女の人は、どんどん近づいてくる。



白を貴重とした清楚なワンピースに、白いサンダルにカンカン帽。



いかにも、夏らしい服装である。



そんな女の人は、私の目の前で止まる。



? 私に何か用だろうか。



「お待たせ、大町さん。待たせちゃったかな?」



何を言っているのか、この人は。



私が待っているのは岡地君で、こんな美人さんじゃ……



うん? もしかして……



「岡地、君?」



「えへへ、そうだよ」



そう肯定されたとき、私の頭にたらいでも落とされたような感覚に襲われた。