そんな沈黙に耐えきれず、私は言葉を発する。



「あー、やっぱりその相談、少し聞くよ」



私がそう言うと、岡地君は喜ぶかと思うと、元気なさそうに首を横に振った。



「ううん、いいよ。正直、気持ち悪いよね。男が少女漫画なんて。しかも、女の子に男装してほしいなんて、お願いするなんて。ごめん、やっぱり忘れて」



岡地君は、弱弱しく笑う。



別にいいと言ってくれている。



私はもう、この人と関わらなくていい。



でも、なんだろうか、



とても、イライラする。