恋愛不器用女子がイケメンの嫌いなわけ

「実は俺、少女漫画が好きなんだ」



岡地君が恥ずかしそうにカミングアウトする。



あー、少女漫画か。



最近増えてるよね、少女漫画読む男子。



「それで、その少女漫画の中に、文学青年と主人公が恋をする、少女漫画があって、俺、それがすっごく大好きなんだ」



はあ、なるほど。ベタなやつですね。



「そこでなんだけど、大町さんにその文学青年の役をしてもらいたいんだ!」



あー、はいはい。なるほどね。って、



「ええええええええええええええっ!」



私は思わず絶句してしまった。