恋愛不器用女子がイケメンの嫌いなわけ

「あれ、朱音。少し眠そうだけど、どうかしたの?」



「え! そ、そうかな? いつもの時間に寝たんだけど」



「いや、私の感覚だから、なんともいえないけど」



「はは、まあ、そういうことあるよねー」



精一杯の愛想笑いを浮かべる。



……のんちゃんの目から見ても、私の顔、ひどいだろうか。



そんな会話をしていると、ガラッと扉が開いて、反射的に扉の方見てしまった。



するとそこには、朝練終わりの岡地君がいて、一瞬、目があってしまった。



……げ。