「なんか、俺が励まされたな」
「ううん。そんなことない。私のこと前からずっと心配しててくれたなんて知らなかったから、嬉しかった」
「それは……」
「……ずっと朱音のこと、見てたから」
「え?」
「悪い、俺、練習に戻る」
そう言って素早く立ち上がり、海斗君はまたグラウンドの方へ走って行った。
ずっと見てたって……
きっと、心配でって、ことだよね。
そう思ってるはずなのに、私の顔は自然と熱くなった。
「ううん。そんなことない。私のこと前からずっと心配しててくれたなんて知らなかったから、嬉しかった」
「それは……」
「……ずっと朱音のこと、見てたから」
「え?」
「悪い、俺、練習に戻る」
そう言って素早く立ち上がり、海斗君はまたグラウンドの方へ走って行った。
ずっと見てたって……
きっと、心配でって、ことだよね。
そう思ってるはずなのに、私の顔は自然と熱くなった。

