放課後、私はサボっていた日誌を、必死に書き込んでいた。



こんなことになるなら、休み時間にやっておくんだった!



くそう。だって今、こころがいいとこで、先生の手紙に入ったばっかだから……。



うう、どうしてこうも思いつかないの!



あせればあせるほど、日誌に埋める言葉が出てこず、いらいらしてしまう。



しんと静まり返った教室に、コツコツと、シャープペンシルで机を叩く音だけが響く。