恋愛不器用女子がイケメンの嫌いなわけ

私が少し気まずそうにしていると、海斗君が喋りかけてきた。



「つまんないだろ、サッカー見てても」



そう少し苦笑しながら、話しかける。



「……いや、そんなことないよ。見てるの、結構楽しいから」



「そうか、ならよかった」



そう言って、海斗君は鞄からペットボトルを取り出した。



なんだ。やっぱり休憩に来ただけか。



そうほっとしたら、目の前にペットボトルが差し出された。



「え……?」



「飲み物、持ってきてないだろ。今日は暑いし、熱中症になりやすい」



「え、そんな悪いよ」



「気を遣わなくていい。まだあと、二本はある」



ど、どれだけ練習する気なんだ……。