そんな風に練習風景を眺めていると、一人が私のほうに向かって走ってきた。



海斗君だ。



このベンチにはみんなの荷物とかもある。



お茶でも飲みに来たのだろうか。



でも、海斗君だけ?



そんなことを考えているうちに、海斗君は私の座っているベンチにやってきて、何も言わずに隣へ座った。



え……