まず、岡地君が私に何のようだ?



当たり前だが、これまで一度も話したことはない。



「それ、日誌だよね?」



日誌? 日誌がどうかしたのだろうか。



「うん、そうだけど……」



「あれ、今日の日直って、俺じゃなかったっけ?」



「え?」



あれ、日直って、今日は私じゃなかったっけ。



「いや……。昨日は大井さんだったから、私のはずだけど……」



「あー、そっか。ごめん、俺が間違えてたみたい」



岡地君はさわやかな笑顔で、そう言った。