恋愛不器用女子がイケメンの嫌いなわけ

「あ、あの、新聞部さんが私になんのようですか?」



私が尋ねると、樫山君は眼鏡をくいっとあげて、嬉しそうに答える。



「いやはや、情報を求める溜息が聞こえたのでね、来てみたらあなたがいたわけですよ」



嘘臭!



しかしながら、それなりに当たってないとは言えないので、なんともいえない。



「ととと、あなたは良く見ると、最近あの岡地殿と噂の、大町さんではありませんか」



ぎく。



そんなに広まってんのか、噂。