恋愛不器用女子がイケメンの嫌いなわけ

「何かお悩み事ですか?」



「いや、悩み事ってほどじゃ……ってうわ!」



だ、誰だ!



隣を見ると、そこにはいつの間にか、眼鏡をかけてカメラを持った、男の人がいた。



私は思わず距離をとる。



「だ、誰ですか……?」



「おお、すみません。申し遅れました」



そう言って、彼は立ち上がって頭を下げる。



「新聞部二年、樫山謙太(かしやまけんた)です。以後、お見知りおきを」



し、新聞部?