「朱音! 部活終わったら、一緒に帰ろう!」



「は、はい……?」



放課後、帰る準備をしていたら、岡地君に捕まってしまった。



「いや、私今日部活休みで……」



「じゃあサッカー部見学していけばいいよ」



「いやでも……」



「あのことについて話したいんだ。だめ、かな?」



「う……。わ、わかった。後から行ってみるよ」



ああ、断れない自分が憎い。