時は金なり

さて、教室に戻った渚だが、調子はほとんど変わっていなかった。

確かに保健室を出るときは良くなっていただが、授業を受け始めるとまたすぐに調子は変わり始めた。

授業を受けながら、渚は妙な呼吸の乱れ、時々あるにもかかわらず瞬時に終わってしまう胸のあたりの収縮、そして何か気分が悪いのにその対象がわからないイライラに悩まされていた。

(なんかいらつくな~。しかも気分も変だし。こんなの初めてかも。先生に相談したいけど、変に心配されても嫌だしな~。まあいいや。とりあえず今は授業意集中しよう!そうすれば少しは気が紛れるだろうし)

と渚は思ったのだが、その後も授業に集中は出来なかった。

しかたなく4限目の体育の時間まではおとなしく寝ることにした渚だった。