時は金なり

そして少し時間が経って、隼人が渚の手を離して点滴を取りに行こうとすると、渚はとたんに目を開けて、

「先生、もう戻るの?」と聞いた。

よほど不安だったのだろう。

隼人は笑って、

「点滴を取りにいくだけだよ。それもそこにあるやつ。そんなに心配しなくてもお前が寝るまで付いててやるからさ」と答えた。

点滴を持って戻ってきた隼人は渚の腕を消毒しながら渚に話しかけた。

「今日はもう遅いし、これで寝たほうがいい。お前も疲れてるだろ?今日のパニックのこと、言われなくても覚えてるかもしれないけど、明日、詳しく話を聞かせてくれな。…よし、終了。少し精神安定剤のようなものが入ってるからすぐに眠くなるよ。また明日な」

隼人が声をかけてる間にも渚はゆっくり夢の世界に落ちていった。