夜の消灯時間になって、隼人が病室に入ってきた。

渚はベットでボケーッとしていた。

何を考えてるのかジーッと天井を眺めていた。

隼人は歩きながらベットに近づいていきながら渚に話しかけた。

「渚?何天井見つめてんだ?何かあるのか?」

隼人は不思議そうに自分も天井を眺めた。

渚は軽く笑って隼人の問いかけに答えた。

「別に何にもないよ、先生。ただなんか暇だから天井を眺めてただけ。先生ってすぐに心配するよね。私ってそんなに弱々しい?」

「心配するのは当たり前だ。お前は前から色々無茶をして倒れたりするし、特に今は入院中。ちょっとしたことでも気になるんだよ!!でもお前が弱々しいとは思ってないさ。ただ無理をしすぎるから他の人より注意しなきゃならない。だから心配するだけだ。そんな馬鹿なこと言ってないでさっさと寝ろよ!!もう消灯時間だぞ!」

隼人はそう言うと渚の頬に軽くキスをし、小さく「お休み」とつぶやいた。

渚もまた隼人に笑顔で「お休み」を返した。