「いや、それはいいけど、お前、大丈夫か?またなんか体調悪いのを隠してるんじゃないだろうな?身体のコントロールが利かないってよっぽどのことだし。とりあえず保健室によっていけよ。少し休むだけでもましになるだろ」

隼人はそう言って渚を促した。

渚は元から保健室に行くつもりだったので、素直に従った。

そして保健室に入ってとりあえずいすに座って診察の状態。

脈を取りながら隼人は渚に話しかけた。

「一体どうしたんだ?脈は正常みたいだけど、ちょっと顔色は悪いな」

隼人はそう言って心配そうに渚の顔を覗き込んだ。

渚はくすっと笑ってゆっくり話し出した。

「先生、心配しすぎ。私、これでも高校3年生だよ?自分の体ぐらい、自分で管理できるよ。今だって、朝から体調が悪くて我慢してたけど、1限の授業が終わった後に限界感じたから、自分で降りてきたんだけど、その途中で意識が薄くなってきちゃったんだよ。だからちょっと寝させてくれない?」

そう言いながら、渚は自分でベットまで歩き始めていた。