「…患者は18歳女性。左手首をそばにあったカッターナイフで切っている模様。かなりの血液が流れ出ている様子。現在もまだ流血はとまっていません。またチアノーゼが確認されています。脈は…かすかながら触れることは出来ます。呼吸も止まってはいませんが、浅い呼吸を繰り返しています」
隼人は何とか言い切ることが出来た。
信吾はそれを聞いて、少し優しい口調で隼人を元気付けた。
「よくやった、隼人。待ってなさい、すぐに救急隊が到着するだろう。それまでは自分が出来ることをやるんだ」
そう言って信吾は電話を切った。
一方隼人は誰かに連絡することだけで手一杯で、結局救急隊の到着までに何らかの処置をすることは出来ず、救急隊の到着も、自分が付き添いで出て行ったことも覚えていないのだった。
渚が手首を切ったという事実はそれだけ大きなショックを隼人に与えたのだった。
しかも隼人も病院へ着くなり、軽い貧血を起こして自分自身も倒れる羽目になってしまったのだった。
隼人は何とか言い切ることが出来た。
信吾はそれを聞いて、少し優しい口調で隼人を元気付けた。
「よくやった、隼人。待ってなさい、すぐに救急隊が到着するだろう。それまでは自分が出来ることをやるんだ」
そう言って信吾は電話を切った。
一方隼人は誰かに連絡することだけで手一杯で、結局救急隊の到着までに何らかの処置をすることは出来ず、救急隊の到着も、自分が付き添いで出て行ったことも覚えていないのだった。
渚が手首を切ったという事実はそれだけ大きなショックを隼人に与えたのだった。
しかも隼人も病院へ着くなり、軽い貧血を起こして自分自身も倒れる羽目になってしまったのだった。


