時は金なり

技術がどうとかいうよりは何か集中できていなくて、心が乱れている、といったほうが正しかったかもしれない。

何となく落ちつかなくて、いつものようなネット際ぎりぎりのサーブは入れられなかった。

そしてそんな中で授業は進み、試合中のこと、渚はアタックを打とうとジャンプしたがタイミングをはずして失敗してしまった。

(あーもう!今日は調子悪すぎる!なんかいらいらするし、アタックもサーブも全然入らないし。…あ、あれ?なんかフラフラする…)

そして次の瞬間、渚はその場に倒れこんでしまった。

びっくりするのは側にいたクラスの子や先生である。

みんなが心配する中、隼人に連絡が入り、隼人の到着と共に渚の身体は隼人に抱えられ、保健室に運ばれていった。