「あんた知らないかもだけど
絵美、実は龍雅と付き合ってんの」


「絵美可愛いしねー
龍雅ベタ惚れって感じで」


「実はねー」



機嫌よくペラペラ喋りだす


…え、でも確か、


『あ、あれ?かか彼女、いない、
っていい言ってた…けど…』



「照れてんだよ!」


「恥ずかしいから付き合ってんの
隠して欲しいっていわれてさー」


もじもじしながら言われても…


「だからあんた、邪魔なんだよね
人の彼氏横取りする気?」



あ、それはないですほんとはい


『ちち、ち違…じ、じゃあ、
もうくち、朽木君と話すの…
ひ、控え…ます…』



多分これを言わせたかったんだよね…?



「そうそう。それでいいんだよ」


「次龍雅と一緒にいたら、許さないから」




バタン!


3人が大きな音を立てて教室を出ていく