「…いいね、柴犬のタロ」


『う、うん。あの、あのね、
か、可愛い、よ?』


「そう。俺も会ってみたいわ」


『き、き機会があれ、ばね』


「散歩とかしてんの?」


『そ、そうだね。おせ、お世話は
ぜ、全部わた、私だよ』


「へえ。偉いな
うちも犬はいるけど
やっぱ母さんとかがやってるわ」


『そ、そうなんだ』


…さっきまでの朽木君が
嘘みたいに普通だ