赤いりんごの青い果実



「涼宮ってさ」


『う、うん』


「家族の前ではどもらないの?」



唐突になんだろう



『ん、え、えーと
赤くはならない、けど、
ども、どもりはする、かな』


「え…それならどもらずに
喋れる相手って、いるのか?」


『い、い、いるよ
た、タロっていうんだけど』


「太郎?」


『う、うん。男の子で、
唯一、ふ、ふつ普通に話せる、よ』



「…ふーん」






…あれ


なんか…不機嫌?