赤いりんごの青い果実


ー午後4時ー



『…も、もうこんな時間…』


「おー、結構やってたな」

『これ…た、楽しいね!』

「なんならそれ貸すよ」

『ぅえ!?そそそれはわ悪いよ』

「新しい機種のDSもう1個持ってるし
それクリアしたからもう使わないし
あとセーブしちゃってるからねー
涼宮がクリアするまで貸すよ」

『…う、ほ、ほんとに?』

「うん」

『なら、か、借りる…ね?』

「わかんないとこあったら
いつでも聞いていいから」

『う、うん!
あ…津ケ谷君、寝てる』

「いっつもこんな感じ
そろそろ帰る?」

『そ、そうだね』

「じゃあ送ってくよ」

『や、津ケ谷君放置するのは…
ま、まだ明るいし、だ大丈夫!』

「そうか…?」

『う、うん!
お邪魔しまし、た』

「…ん。気ぃつけて帰れよ」

『あり、ありがと』