「陽ぃ菜ー! あんたあそこで泣いちゃったら先輩達困るでしょ? 辛いのは分かるけど我慢しなよ。」 『…我慢しなきゃって分かってた。 でも涙が止まってくれなかったの。 無意識に出てきて自分でもどうすれば良いか分かんなかったの……っ!』 「…そっか……ごめん。 陽菜、絶対先輩気にしてると思うの。 だから明日ちゃんと謝ろうね?」 私は頷く。 『優梨…ごめんね? ありがとう。』 そんな私の言葉を聞いて照れくさそうにニコっと笑った。