すると先輩は返事をしないでじっとしている私を不思議に思ったのかゆっくりと私から離れた。 「…ごめん、嫌だった?」 先輩は心配そうに私を覗きこんできた私は必死に顔を横に振った。 すると先輩は優しく微笑んで 「春ーかわいいだろ、俺の妹!」 と言った。 「あーはいはい。 陽菜ちゃん…だよね? 彩香からよく聞いてるよ。 こいつには気をつけた方が良いよ!」 春先輩が自分の名前を知っていた事にびっくりしながらも笑って頷いた。