『いるのっ?!誰誰?』 優梨は俯いてボソっと 「大谷誠…」 と言った。 『大谷君ってうちのクラスの?!』 優梨はゆっくりと首を縦に振った。 大谷君は背が高くて明るくて笑うと八重歯が見えてかっこかわいい感じの子。 「あたしね…この前陽菜に偉そうな事さんざん言ったけど、自分も人の事言えないなって思ったの。 やっぱ…怖いよね。」