真冬の雪が降っている
ある日――


『ねぇっ!優梨ー!
雪まだ降ってるよ~。
最悪!!』


「げっ!?
うわ、凍ってんじゃん。
マジありえない~」


加藤優梨は私の近所に住んでいる幼馴染みで、ずっと小、中、高と一緒に登校してきた親友だ。


私、坂井陽菜は高校1年。

近くのバカ高校に通っている。