私は急いでジュースを受け取り俯いていた。 顔絶対赤い! う~体が熱いよ―… 『…ありがとうございます……』 やっとの思いでそう呟いた。 「どういたしまして!」 山下先輩は、そう答えて微笑むと友達と去って行った。 「良かったじゃ~ん! 陽菜ぁ! 山下先輩優しいねっ。」 と砂穂に頭を撫でられた。 私は笑って 『うんっ!!』 と言った。 「陽菜、顔真っ赤だよ~?」 ニヤリと笑う砂穂に 『うるさいっ!』 と舌を出して缶をギュッと抱き締めた。