次の日―― 『大谷君~ちょっとお願いがあるんだけどっ』 朝早くからテンションが高い私に少し引きながらも何?と聞いた。 『あのね…大谷君、優梨のクラスに文化祭の時行ってあげてくれないかなぁ?』 「…えっ、でも俺が行ったらあっちも嫌だろ」 『嫌なわけないじゃん。 優梨はうちのクラスに来たいって言ってたんだよ。 でも行ったら気まずいって気使ってんの! ここは一つ男のあんたが行って声かけてあげなよ!! 優梨の事嫌いじゃないんでしょ?」