揺すりながら声をかけても起きない彼女は初めてかもしれない。仕方ない、こう言えば彼女も起きるだろう。
「起きないなら食べちゃうよ?」
「え、無理!!もう身体が持たない!!!!」
彼女は叫びながらパッと起き上がり、僕から距離を取る。なんだか傷つくなあ…
「やっぱり寝たふりだったんだ」
「だって、起きるタイミング逃しちゃって…」
「まあかわいい寝顔も見れたことだし僕としてはラッキーだったけど。さ、ご飯食べに行こう。きっときみのすきなオムレツがあるはずだよ。」
そう言うと彼女は笑顔になって、仕度を始めた。

