「なんで…………ここにいるの?」


その直後河内くんを引き離すと私の手を強引に引っ張った。


「何するの⁉佐藤くんっ!佐藤くんには…もう、彼女がいるんでしょッッ⁉」




私はつい、怒ってしまった。


「いねぇよ‼あんなやつ…………」



「ふったの…?」




「あー……バレちゃった?」



河内くんがにやにや笑ってる。
なんで?騙されたの?また?





もう…………いやだよ。






「よし。種明かしと行こうか。ね?佐藤」





「…………ッッ。」




ゆっくりと河内くんは話始めた。

 
「いやー、楽しかったよ?見事に騙されてくれた‼」



「…………どういうこと?」


「うーとね。説明すると佐藤が付き合ってた娘は俺の彼女。」












あー……もうやだ。
聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない






「でー、君ら二人があんまりにも仲良しだから?ちょっと遊んだんだよねー。」




「てめ…………」



「もっちろん、全部遊びだよー」




「何したか分かってんのかよ?」



「分からないとやらないし?」


「さくらちゃん。楽しかったよー?」


死にたい。



「じゃ、俺はこの辺で。引っ越しの支度があるので。バイバーイ。」 





そのあと私は佐藤くんに家まで送ってもらった。














ほんと、やだ。

















「あのさ…………山下。ごめんな、謝って許されるとは思ってないし許して欲しいとも思ってない。」





「いいよ。もう。」





「じゃ、また明日ね。佐藤くん」





「おう…………また…な」