「今、あんたバカにしたでしょう」

警告!警告!
夏樹の手が私の頬に近づいて…

「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!痛いよー⁉︎」

遅かった…避けれなかった…
僕としたことが…

「当たり前じゃん痛くしてるんだからさ……まぁ、それよりさ!これ見た?」

僕は痛む頬をさする
全く…手加減しろよな…
ん〜?

なにこれ…?

「なにこれ…?…って!今人気の小説じゃん!」

あっ、声にでてたの…

「それにしても…いいよね〜…王子様と知らずに一緒に冒険する主人公…冒険して行くうちに芽生える恋!王子様は俺様だけど、暗い過去を持ってい…」

ペラペラと語り出した夏樹
恋ねぇ〜僕興味ないなぁ

冒険って、めんどくさいじゃん

僕だったら嫌だね