「…で、なに?さっさと済ませてくれないかな」

「好きだ」

「は?」

"好きだ"……?

私は、今コイツに、学校一のイケメン永瀬翼に…告白、された?

「ちょ、何言ってんの?」

「オレと…付き合ってください」

あり得ない。

こんな可愛げのない、私に…

永瀬の顔をチラッとみると…

うつむいていてよくはみえないけど、確かに口の端が、あがってたんだ。

なるほど。ウソか。

ウソ告して楽しんでるだけか。

俺ならフラレるハズがないからと?

……残念。

女子全員がアンタのこと好きなわけじゃないんだよね。

私みたいな女子も、少なからずいるのよ。

ここは…どうしよう。

のってあげる?いや、あげて落とす?

…うん、そうしよう。

「ねぇ、一条さん…ヤダ?」

「んーん…嬉しい。私も永瀬くんのコト、好き…」

うわ、はっずかしい。

なんで私がこんなセリフを…

「ほんと!?よかった…」

私は、見逃さなかったぞ?

今、思いっきりニヤッとしましたよねー