信じ難いことが起きている。
そんな事あるわけないって何度も脳内で呟く。
認めたくないけどこれはもう認めるしかないとしか…。

唯「わ、私…タイムスリップしちゃった!?!?!?」

突然大声で叫んだ私にびっくりしているお沙弥さん。

沙「何言うてはりますの!?急に大きな声ださんでぇなぁ!!びっくりしたわぁ…。」

唯「ご、ごめんなさい。」

どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう。
どうすれば元に戻れるのかな。

唯「あ、そうだ!」

沙「こ、今度はなんどすか?」

またびっくりしたお沙弥さん。

唯「私。初めどこにいたんですか?」

沙「ここからすぐ近くにある大きな木の下に倒れてたのを見つけてここまで運んでもらったんどす。」

大きな木の下……。
なにかあるかもしれないから行ってみようかな…。

唯「あの、わざわざありがとうございます。運んでくれた方は?」

沙「もう帰りはったよ。」

帰っちゃったのか。お礼言おうと思ったんだけどなぁ。

沙「お礼ならまた今度言うとええよ。」

私の考えてることが分かったのかお沙弥さんはニコッと笑いながら言ってくれた。