「なんか眠そうだから。ソウマに言われたことで動揺して眠れなかったとか?」

なんでわかるんだよ。エスパーかお前は

瀬戸ソウマよ。言葉で話さなくてもわかるやつはいるぞ。ここに

「さあね」

曖昧に返事する私に対してニコニコした顔で見てくるシュン。

「着きました」

それ以外の会話をすることなくS高校の裏門に到着。シュンが扉を開けてくれて、車から降りるとシュンは私の手を握ってきた。

「何?」

「今日の帰りは、この周辺の見回りを強化しとくからいつも通り歩いて帰っていいからね。」

だったら最初からそうしてくれよ。

昨日も1人で帰りたかったし。

「あと、ソウマから伝言」