枯れた涙のその先に


「約束は約束だから」

これでとりあえず、学校では1人でいられる。

よかった

「シュン、私帰りたいんだけどいい?」

「うん。行こうか」

ワークをカバンにしまい、部屋を出ていつもと同じ車に乗り込んだ。

そして、いつも通り私の隣にシュンが乗ろうとしたとき

「待て」

低い声がシュンの動きを止めた。

「どけ」

そう言ってシュンを押しのけて私の隣に乗り込んできたのは