枯れた涙のその先に


勉強しないで、今即興で始めたにしては上出来だ。さすが3位って感じ

「ハナすげー!もうこれは勝ちだな」

「さすがハナ!」

みんなでハナを褒め称える。バカじゃないの?

「次、ユキナちゃんだけど……」

少しの緊張が走る

「……………100点」

シュンがポツリと言った言葉で時間が止まったような気がした。

「そんなわけないでしょ?この問題全国平均65点ってこの前ケーちゃん言ってたよ。シュンはおっちょこちょいだな〜私が採点してあげる」

そう言うと、ハナは私の答案用紙と解答を取りに、照らし合わせる