枯れた涙のその先に


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ピピピピ〜♪

「終了」

タイマーの音と同時にペンを置く。

平等になるよう答え合わせはシュンにしてもらうことにして、2人の答案用紙と解答を渡した。

シュンが採点してる間も自信たっぷりのハナ

思わず笑いそうになった。

何でそんなに自信満々なのか。あんたは誰に勝負を挑んだと思ってるの?

「終わったよ」

シュンが赤ペンを置いた。

「早く教えて!どっちの勝ち?」


ハナだけじゃなく、みんな興味深々

「まず、ハナだけど…88点」

おー。なかなかの高得点じゃん。S高校のテキストはかなりの難易度。