枯れた涙のその先に


「数学のワーク?」

学校で使ってる数学のワークだった。

「ここのテスト形式になってるページをやって点数が上だった方の勝ち。制限時間は30分でどう?」

ハナが開いたページは、次のテスト範囲のところだった。

「私はいいけど。本当にこれでいいの?」

一応ハナに確認する。

「もちろん!」

自信満々の一言が帰ってきた。

「ふーん。じゃあやろうか」

ソファーに戻り、私もワークを出し同じページを開く