枯れた涙のその先に


「勝負?」

リョウがハナにたずねる。

「うん。私と勝負してユキナ。もし、私が勝ったら友達だって認めてよ」

「私が勝ったら?」

「学校で、ユキナといないって約束する」

すごく真剣な目で私を見てくる。その目にウソはないと思った。

「いいわよ。勝負しても」

うけてたとうじゃないか。

「でも、何で勝負するの?ケンカなら絶対ユキナちゃんが勝つよね」

「ふふ〜ん♪レディーがそんなことするわけないでしょ。私たちはS高生よ?もちろんこれで勝負!」

そう言ってハナが出したのは